「……そういえば、」
やけに歯切れの悪い言い方で、峯さんが切り出したのがきっかけだった。
白峯会のオフィス兼、峯さんの自宅の一つでもあるこの港区のマンション内でいつものように仕事をしていれば、私の背後からコーヒーの入ったマグを二つ、器用に片手で持った峯さんが何の前触れもなく投げ放った。
それに「どうかしたんですか」と。そういう意図を含めて視線を流せば、心なしか気まずそうに瞳を細めて、峯さんが一つ咳払いを零した。そしてそっとオフホワイトのマグを私のデスクの上に置いて、それから……一つデスクを挟んだ先の、一際大きな自分のデスクへと向かったかと思えば、そのままオーダーメイドのデスクチェアに凭れかかって、峯さん専用のチャコールのマグに口を付ける。
そしてやっと一息ついたのか、最初の投げかけから暫くして漸く、峯さんの視線がこちらに向いた。
……コツリ、とマグがデスクに置かれる音。
乾燥した指先が一、二度手持無沙汰に交差して。
次いで、ため息のような微かな吐息の漏れる声。
「……しばらくお前と出かけていないな。久しぶりにどこかへ行くか」
それは私の視線をかっさらっていくには十分な誘いだった。
思わず前のめりになりそうな身体を抑えて、ぐつぐつと今にも溢れだしかねない心臓には気付かないふりをして。
「急にどうしたんですか？」
思ってもいない言葉を返せば、そんな邪な思いなんて見透かしたみたいに峯さんが、フッ、と笑う。
「そういう気分になったんだ。仕事はもうすぐ終わりそうか？」
デスクの上に両肘をついて、指を組んだ峯さんがその網の上に唇を添える。
「え……あ、はい。一応、あと三十分くらいで終わりますけど、でも、」
「それじゃあ。その仕事が終わったら少しドライブに行くか。たまには息抜きも必要だろう」
おもわず、身体が硬直する。
そして今度こそはっきりと、一体どういう風の吹きまわしだろうと思った。

峯さんはあまり、ドライブとか、そういうデートみたいなものを好まない。
二人っきりで会うのはもっぱらどちらかの家か、此処か――本当に、カップルのような緩やかな時間を過ごすことなんてほとんどなかったから。ましてやそれが、私からではなく、相手からの誘いなんて余計に、滅多にないことだったから、聞き間違いか、私の妄想かと一番に疑ってしまったくらい。それくらい、私の心臓を脅かした。
（そういえば、私と峯さんって付き合ってるんだっけ）
少し落ち着いたら、馬鹿みたいにそんな言葉が頭を過って、それを誤魔化すように峯さんが淹れてくれたコーヒーで喉を潤す。挽きたてだからか、それとも峯さんが淹れてくれたからか。一際鼻腔を擽る香りを放つブルーマウンテンを飲んでいれば、美味しさが顔に出てしまっていたのか、峯さんが満足げに口角を上げてくすりと瞳を伏せた。
恋人、といざ自分たちを取り巻く関係を思い返してみると、同じ職場で働いているせいか、峯さんの「仕事」を間近で見てしまっているせいか、その根底に触れてしまっているせいか。そういう気概を持つタイミングというのが、普通の恋人同士に比べてどうにも少ないように思える。峯さんがあまりそういった接触を好まないというのもあるけれど、きっと私が無意識のうちに考えないようにしているのだ。
でも……やっぱりどうしても、寂しいから。
そういうところに距離を感じてしまう時間が長いというのは。明確な言葉を貰っていないから、どうしても私はネガティブに考えてしまう。
……けれどそれもこうして、峯さんの一年に一度あるかないかの気まぐれで簡単に全て覆ってしまうのだけれど。

峯さんの急かすような視線に応えるように、三十分かかる仕事を十分早く終わらせれば、待ちくたびれたと彼が首を振るった。
それに一度だけ微笑み返して、剥き出しになった書類をカラー別のファイルに分け、デスクの上に並び直して立てかけていれば、その横に置いてあったマグを無骨な指がかっさらっていく。
カツカツと革靴の擦れる音が遠ざかって、またカツカツとこちらへ近づいてくる。その音が間近に迫る前に最後の作業を終わらせてスーツの襟元を正せば、後ろに居る峯さんが私の横へ顔を出した。
「行くぞ」
「……はい」
分かってはいたけれど、ほんとうに行くんだ、デート。
このまま気が変わったりしないだろうか。
何故だか少しだけはらはらして、そして久しぶりのその感覚が妙にくすぐったかった。


かつりかつり、とヒールの音と革靴の音が交互に駐車場へと響き渡る。共に歩むようになって暫く経つけれど、この感覚にはいつまで経っても慣れない。
どこへ行っても思うのだけれど、峯さんの黄色のスポーツカーはよく目立つ。
車へと先についた峯さんがロックを開ける。彼の腕の先導のままにその車へ乗り込めば、いつも嗅いでいる清潔そうなミントのような香りがシートから漂って、ああ、峯さんの車だ、と当たり前のことを思わされる。この車の匂いが峯さんに移ったのか、それとも峯さんの匂いが車内に移ったのか、とか。車内に香りを放つそれらしいものは無いかを探しながら、どうでもいい事を考えてしまうちっぽけな脳みそを笑った。
「どこへ行くんですか？」
香りの根源を見つけられぬまま、滑るシートベルトに手をかけ、私より少し後に車に乗り込んだ峯さんを見ながら問いかければ、ハンドルに右手を置いた峯さんが一呼吸置いて、私に黒目を向ける。
「……腹でも減ってるのか？」
「え！？　べつにそんなんじゃ……」
「なら、そう急くな。これから時間はあるんだ。お前の行きたいところならどこでも連れていってやる」
「……峯さん、なんか今日優しいですね」
「……。言っただろ、今日はそういう気分なんだ」
その僅かな空白は、浮立つ私の心にしっとりと不安感を募らせていく。
言葉を返さない私を一瞥すると、峯さんがキーを差してエンジンをかけた。ぶおん……という車体とは反対に控えめな音が二度響いて、間もなくして緩やかに車が発進する。
サイドミラーを窺い見る峯さんの、瞳の端をこっそり見やれば、そこからは感情の類は知ることが出来ない。
……どうして急に、ドライブなんか。
改めてそんな思いが私の頭を過って、
（――まさか、別れ話でもされるんじゃないか）
これから起こりうるであろう最悪の事態を想定して、ぎゅっと拳を握りしめた。これが最後のデートになるとしたら、峯さんのこの気まぐれはどれだけ残酷なことだろう……と。

揺れのほとんど感じない車内の中、私は緊張でいっぱいだった。
窓の外を眺めてみても、峯さんの方を見ても、情報が全く頭に入ってこない。
普段ならこんなに嬉しい事はないというのに、先のこともあって、どうしても素直に喜ぶことが出来ない自分が恨めしかった。
峯さんはそんな私の気持ちが分かっているのか、それとも運転に集中しているのか、あれから一言も話そうとしない。ただひたすらそこにあるだけの沈黙が、徐々に私の首をきつく締めあげて行く。

「…………最初は、此処で良いか」
ふと、出発からしばらく経って、独り言のようにそう呟いた峯さんが車の速度を落とす。
そして近くの駐車場に慣れた動作で駐車を決めると、エスコートするように私の方のドアを開けた。重たい気持ちのまま、それに倣うように車を降りる。
――此処で良いか、と先ほど峯さんが呟いたのは、私の見間違いで無ければ、ル・マルシェ……。
その眩い看板に、いつの間にか神室町へと来ていたことよりも、もっと大きなことが気にかかって。
（私がこういうお店に普段好んで立ち寄らないことは峯さんも知ってるし……。だとしたら用があるのは峯さん？）
（たとえば……）
（たとえば、私じゃない誰かに……プレゼント、とか……）
（……でも。それだったらべつに、私を連れてこなくても良いし……）
答えの無い問いの中をぶるぶると彷徨いながら一人、拳を握る力を強めていれば、峯さんが私の手を解いて握る。やんわりとした暖かさが私の手を駆け巡って、思わず峯さんに視線を向けてしまったのだけれど。
峯さんは私の視線に一度頷くと、握る手はそのままに歩き出した。
神室のコンクリートを峯さんの革靴と、私のヒールが叩く。
かつりかつり。
一歩遅れて、こつりこつり。
私より先を歩く峯さんの一定のリズムで刻まれる足音。それは何だか、いつもより妙に早足だった。けれど、目的地であろうル・マルシェの前まで来た時、不意に峯さんがこちらを見た。
「……欲しいもの、何か無いのか」
私は未だ自分の置かれている状況が分からなくて、言葉の真意を汲む前に、先より思っていたことを口走ってしまう。
「……どなたかへの、プレゼントですか？」
出たのは思ったよりも小さな声、けれども確かに峯さんの鼓膜を震わせたらしい。
少しばかり気をよさそうにしていた峯さんの眉間に皺が寄せられ、ムっとしたように唇が歪んだ。男の人にしては長めのまつ毛が一度震え、そして瞬きにより開かれる音が聞こえてくるほど、私がしっかりと峯さんを見据えているせいか、動作がゆっくりと見える。
握られた手のひらに僅かに力が込められたのが分かった。
「……。分からないのか？」
「…………えっと……、」
「……今。欲しいものは無いか、お前に聞いただろう」
「えっ……、だって私がブランド物にあまり興味がないのは峯さんも知ってるし、一般の女性論として聞いたのかなって……」
「あれは、お前が欲しいものを聞いただけだ」
ため息交じりに放たれた語気の強い言葉と同時に「そんなことも分からないのか」と言いたげな峯さんの視線が私に送られる。
力のこめられた手を引き掴まれたまま、峯さんの歩みにつられるようにして店の中へと入れば、きらびやかな装飾と柔らかなシャンデリアの光が私を照らして。尚もこちらを見る峯さんも相まって、どこを見ればいいのかすらわからなくなってしまう。
「興味が無くとも……実際に見てみたら、何か見つかるんじゃないかと思ったんだが」
「うーん……でも、やっぱりどれも高級そうで……普段買わないですし、いざ目の前にしたら目移りしちゃって選べないです」
「目に付いたものがあったなら、どれでも構わない」
ぱっ、と。
峯さんの手が私の手のひらから外れる。
ぬくもりの無くなった手のひらと峯さんを交互に見れば、きつく顔を顰めたままの峯さんが私を見下ろしていて。艶のある薄い唇がほんの少し開かれたかと思えば、そのまま何も発することなく閉じられていく。まごついたその唇はなんだか峯さんらしくなくて私の方も落ち着かなくなる。
固く閉じられてしまった唇をしばらく見つめていたけれど、それが開かれることはすぐにはなさそうだったから、大人しく店内を見渡した。……でもやっぱり、目を引くものは見当たらない。二つ三つ桁の違う値段を見て気が引けたというのもあるけれど、日用的でないバッグやネックレス、ヒールの高い靴は、私には見合わない気がして。
そう思ってもじもじと峯さんを見ていれば、そのきつく歪められた眉が片方だけつり上げられた。
暗がりな瞳が周囲を一周回って、不思議そうな色を携えてまた私に戻ってくる。
「…………？　どうした」
「……ここには、無いです。欲しいもの。私の欲しいもので良いんですよね？」
「ああ」
「ならやっぱり、無いです」
「……そうか」
「はい」
（……あれ…………？）
何故だか、峯さんが私の言葉に肩を落としたような気がして。
見間違いかとぱちりぱちりと数回瞬きをしている内に、いつものぶっきらぼうな顔つきに戻ってしまったのだけれど、私は無性にそれが気になって峯さんの方をちらちらと見てしまう。
……それにしても、欲しいものって。どうして私にプレゼントなんか。
とりあえず他の人宛でも別れ話でもなかったみたいで安心したけれど、それでも思い当たる節が無さ過ぎて首を捻る。今日はべつに、特に記念日というわけでもないのに――というかそもそも、峯さんがそういう細かい事を覚えているとは思えない。
……それに、こうやって二人きりでデートをしてくれているだけでも、私がどれだけ幸せかこの人は分かっていないんだろうなぁ。
――そう思って、
ひとつ。ひとつだけ。
峯さんに買ってもらえたら嬉しいんだろうな、と思い付くものがひとつだけあったのを思い出した。
神室町の雑貨屋にあった、バーガンディのベルトブレス……。
見た目に温度が感じられる……なんだか峯さんみたいな色だな、って思って、買おうか迷って。でも、気持ち悪がられるかなと思いやめたあのブレスレット。
もしそれを本人にプレゼントしてもらえたら――
「……？　何か思いつくものでもあったのか」
黙りこんでいる私を不思議に思ったのか、やや屈み気味に峯さんがこちらを伺う。
「ここから、少し歩くんですけど……」
「ああ。べつに構わない。道は任せていいのか？」
「はい。こっちです」
（今度は。何が欲しいのか、聞かないんだ）
そう思いながら今度は私が峯さんの手を握る。
そっと握り返された手のひらのぬくもりを感じながら、店を出ると、私たちはまたつま先と踵でコンクリートを叩いていく。

特に会話のないまま、手に伝わる体温だけを大事にして、真っすぐ前だけを見て私は歩いていた。十分もしないで目的地へ着いたとき、ふと足を止めれば半身にかかっていた重力が地面へと分散されていく。
峯さんはやはりというべきか、きょろきょろとあたりの様子を眺めると、私を訝しげに見ながら瞳を細めた。
「……ここです」
「……、ここにあるのか？」
「はい。あの……」
閉店間際のその店の、ぽつぽつと所々消えかかっている電飾がチープで、先のル・マルシェの面影すら感じさせてはくれない。見るからに分かったのだろう、私はともかく、峯さんには釣り合わない店の装いに、けれどもそれを馬鹿にするような様子は見せなかった。
OPENのドアプレートのかかる扉を開ければ、カラカラとおもちゃの鈴が鳴る。
外見に違わぬ古ぼけた内装と埃っぽい空気に、今度こそ峯さんが顔を顰めていないかと振り向けば、彼は私が何を選ぶのか、そればかりを気にしているみたいで。ドア横の柱で立ち止まると、そこに凭れかかり腕を組んでこちらを見ながら、上に来た手の指をとんとんと二の腕で跳ねさせていた。
私は峯さんの視線を感じながら、目当ての物を探す。
確かこないだ来た時は、ロケットのネックレスの隣に……。
ぼんやりとしたテーブルランプが照らすコーナーで立ち止まると、目に入ったそれを手に取った。
まだ残っていたみたいで、良かった。と思いながら、恐る恐る振り返って峯さんの元へと歩み寄る。
「えっと……これです……」
「…………」
簡素な、バーガンディのベルトブレス。
金具の所がゴールドのフープで出来ていて、そこに同色のフックをかける形になっているそれは、丁度真ん中にくるところにオニキスが一粒添えられていて、全体の印象を引き締めている。改めて手にとって、今回は目の前に本人が居るのだ。見比べてみて……色も、質感が持たせる温度も、何もかもが峯さんみたいだなと思った。
言葉のままに峯さんの目の前に翳せば、私の手からそれを受け取り、無言のまま、紐で吊りつけられた値段のシールを見てちらりとこちらを見返してくる。
そこに書かれている値段は、さっき見たバッグの端数にも満たない額で。やっぱりというべきかなんというべきか。本当にこんなものでいいのか、って顔してる。
「……本当に、こんなものでいいのか」
――ほら。
私は言うべきか迷って、少しだけ口ごもる。
けれど、どこか。峯さんの視線が私の胸中を促しているように見えたから。
「……それ、初めて見たときに、峯さんぽいなぁって思ったんです。仕事に付けてもおかしくないデザインだし、その時に買おうかな……って思ったんですけど、もし峯さんに見つかったら気持ち悪がられるんじゃないかって思って、それっきり」
「…………」
「それを峯さんにプレゼントして貰えたら、私凄く大切にします」
私の言葉に、どう思っただろう、峯さんと視線が一度かち合ってそして外される。
峯さんの視線はそのまま自分の手元に下ろされて、バーガンディのそれを睨みつけるように見つめていた。複雑そうなその表情は、なんとも形容しがたいものだった。
嬉しそうな、悲しそうな、納得いかないような、そんな顔……。
「……欲しいものと思って、まず最初に浮かんだのがこれだったのか」
峯さんの言葉に、間を置かずに一つ頷く。
すると峯さんは、「そうか」と囁くように呟いて、凭れかかっていた柱から身体を離して、そのまま店の奥へと進んでいく。
数分も経たずに帰って来た峯さんは、先ほどのブレスレットを握ったまま、私を店の外へと誘導した。値札の外されたそれを少しの時間眺めると、私の右腕を取ってブレスレットをはめてくれる。
一連の流れがスムーズ過ぎて、言葉を失う暇すら無かった。
まさかほんとうに、プレゼントしてくれるなんて。
感情と表情が追いつか無くてただただ受け身になる私を、峯さんがいつものように鼻でわらう。けれどいつもには滅多に見せない、愛しいような、嬉しいような響きを含んだそれに、当たり前のように渡されたブレスレットも相まって心が揺さぶられて泣きそうになる。
「大切な女に想われて……気持ち悪いと思うわけがねぇだろう」
深く刻まれた眉間の皺を置き去りにして、酷く和らげな表情を浮かべた峯さんが私に言う。私の不安も何もかもを拭い去りながら、ただ純粋な喜びだけを与えてくれる峯さんに、私は今きっと情けない顔で笑っているんだろう。
「……お前はどうも、俺を喜ばすのが上手いな」
赤みがかった薄い唇を優雅につり上げて、峯さんが笑う。
プレゼントを貰ったのは私なのに、どうして峯さんが喜ぶのだろうと情けない顔をそのままに首を傾げていれば、
「少し早いが……誕生日おめでとう、」
酷く優しい声で峯さんがそんなことを言ってのけるから。数日後に迫った自分の誕生日を思い出して、覚えていてくれたのか、と一番にそんなことを思って。流れるタイミングを見計らっていたみたいに、頬に雫が伝っていくのが分かった。
「……これ、すっごく大事にします……」
「…………ああ」
「み、峯さんだと思って、大事にします……」
「……ああ」
唇をかみしめて、うつむきがちに言えば、緩やかに腕を引かれて、されるがまま、峯さんの腕の中にすっぽりと収められる。
刹那の、峯さんがまたわらった気配。
くすくすと耳を擽る喉をざらつかせた低い声に、今日の峯さんは感情表現が豊かだなぁ……と温まる心を感じていれば、
「俺の誕生日には……。お前が欲しい」
甘い熱を感じさせる真面目な声で、そう言ってきつく、きつく抱きしめられたから。
ただぼうっと熱くなる身体に茶化すことも出来ず、峯さんこそ私を喜ばせるのが上手い、と。その厚い胸元に顔を埋めながら、私は小さく頷いた。